22’秋 鹿児島女一人旅2泊3日旅行記
コロナ禍で実に3年(!)旅行に行けていなかったのですが、JALのマイルが期限を迎えそうになったことをきっかけに鹿児島旅行に行ってきました。
たったの6,400マイルしかなかったため、国内でもギリギリ片道分しかありません。
そこで、行先はランダムだけど6000マイルで国内往復航空券が手に入る「どこかにマイル」を利用しました。
その結果たまたま鹿児島に行くことになったのですが、行って大正解!
JALに感謝…! 鹿児島を選んでくれてありがとう…
1日目 羽田空港から鹿児島へ
空港モノレールから見た車窓はあいにくの曇天。
しかし鹿児島は晴れの予報なので自分の晴れ女力を信じることにしました。
昼頃到着した空港第一ターミナルはガラガラです。
実はこの旅行の前月、空港第二ターミナルのホテルに宿泊したので、羽田空港自体は一か月ぶりなんですよね。
空港第一ターミナルが沸騰していた
日テレのバラエティ『沸騰ワード』で、飛行機&空港オタクの風間君が紹介していましたが、JALの手荷物預け機が新設されていました。
近未来間のあるかっこいいデザインですね。持ち込み手荷物のみなので利用はしてないですが。
ついでに、同番組で紹介されていた制限エリア内を自走する電動車いすも見てきました。
搭乗口を指定すれば自動で移動してくれるようで(下りれば自動で元の場所に戻る)、広い空港内を歩き回るのがしんどい人には助かりますよね。利用している方を普通に見かけました。
マーケットプレイス散策
抜かりなく登場3時間前に空港に到着したわたくし。
第一ターミナルの北ウイングと南ウイングの間にあるショッピングスペース「マーケットプレイス」に行ってみました。
当日はなんと結婚式をやってました! 空港で結婚式とかできるのね。
旅先で出会ったカップルとかなのかな…。夜行列車で偶然同じコンパートメントになり、意気投合して夜通し語り明かしたりしたのかな…(妄想)。お幸せに!
マケプレ内3階には書店がありました。朝から何も食べていないので、ご飯食べたいんだけど、飯屋はどこも開いてない…。
ショッピングエリアthe haneda house
エスカレーターを上がっていくと、何やらこじゃれた一画にたどり着く。
5階の「the haneda house」というエリアです。2018年12月にオープンした新しめの場所だそう。
中にはスタバや会議室などがぽつぽつ点在していて、異様に細長い廊下でつながっています。
人は全然おらず、静かにすごすには穴場かも。スタバもガラガラでした。
でも、何するところなのかイマイチ分かりませんでした。これから発展していくのかな。
一番奥の空港・飛行機グッズを売っているお店で、機内カートが売っていた。意外とリーズナブル(いらないが)。
power loungeで一服
飲食店が全然開いていないので、お腹が空いて力が出ない…。
歩いていたら「POWER LOUNGE」を発見しました。こちらは確かカード(エポスカード)でも入れたはず。
ドリンクをいただいて生き返りますわー。以前は確かクロワッサンがあったはず。コロナ対策なのか現在フード類はまったくなし。
充電(USB-Aとコンセントがあり)しながらしばし休憩です。残念ながら食べ物などの持ち込みは禁止です。
しばらく優雅に佇んでいたわけですが、やはりお腹が空きました。一時間足らずで外へ。
空弁をいただく
お腹が空きすぎて、すごいパワー系のお弁当を買ってしまいました。浅草ヨシカミ「ロースかつサンド&ヨネスケのこだわり天むす」です。
味はうーん…。
かつサンドは断然「万かつサンド」に軍配が上がります。
JALで非常口座席を初体験
やっと搭乗です。わくわくっ。
ハワイアン航空とのコードシェア便とのことで、各座席に機内エンタメ設備が付いています。ただし、利用は不可…。
今回は初めての非常口座席をチョイス。
さすがに足をどこまでも伸ばせて快適です。
着席すると、CAさんから緊急脱出時に補助をお願いする旨の説明と口頭での同意確認がありました。
途中でドリンクサービスもありました。(今回のスカイタイムはももとぶどう味)私はホットの緑茶。
ANAは有料ですよね? ドリンクないとヤダーッてわけでもないけど、無料ドリンクは何気に嬉しいです。もてなされている感がある。
どうでもいい話なんですが(読み飛ばし推奨)、機内でホットドリンクを飲むのはこれが初めてでした。機内のホットドリンクってトイレの水っていう都市伝説がありませんでした? そのため、何となく今まで忌避していたんですけど、今回本能のままにうっかり注文しちゃった。いや、トイレの水なわけないですよね。それなのになぜかたくなに信じていたのか分かりません。思い込みって怖いですね。
ちょっと調べてみたらこんな記事が。
一部引用しますと…
2004年に旅客機の機内で提供される飲料水から大腸菌が検出されて以来、米国環境保護庁は各航空会社に“年4回のウォータータンク洗浄”を義務付けています。
しかし、報告については業界団体や各航空会社に任されており、プラトキン教授は「自己申告では意味がない。実際にはタンクはほとんど洗浄されていないだろう」と警鐘を鳴らしています。
…ということは、やはり機内でパッキングされていない水とかその水で沸かしたお茶とかコーヒーは飲まないほうがいい?
あくまでアメリカの航空会社の話ではありますが、気になることは確かですね。
鹿児島上陸! あたたか~い!
2時間のフライトの後、鹿児島空港に到着!
さて、お天気は…
やったー! 雲は多いが、晴れです。
そして、降機した瞬間からすでに暖かい! さすが九州です。
よさそうなカフェがありました。帰りに寄りたいと思いつつ、結局寄れなかった。
市内まではバスで40分
市内まではバスで行きます。出口を出て左側に進んですぐです。
バスは、鹿児島"中央"駅まで行きます。
どうやら、鹿児島のメインステーションは「鹿児島駅」ではなく、「鹿児島中央駅」のようですね。
両者が別の駅と知らず、旅行中間違えて「鹿児島駅」まで行ってしまったのですが、鹿児島中央駅に比べると、かなりさみしい雰囲気でした。
バスは1,400円で、チケットを外の券売機で買います。鹿児島中央駅までは高速道路を通って約40分間の道のり。
バスはガチの満席。通路の間の補助席までフル稼働でした。
バス酔いしながら揺られること40分、ついに着いたーーー!
すげぇ、観覧車があるよ。
天気もだいぶ良くなってきましたね。
バスが到着したバスステーションの上階が、今日からお世話になる「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」です。
宿泊レポは以下の記事からドゾー。
「早速いっぱいやりますか」と街に繰り出しましたが、ほとんどのお店がまだ開いていない。
飲めるお店はたいてい17時~なので、駅ビルアミュプラザの中をぶらぶら。
鹿児島で一番有名な飲食店「むじゃき」の支店が地下にありましたよ。
白くまは今は食べたくないけど、やっぱり相当美味しいんでしょうね。
「えご家」で昼のみ
駅の周りをぐるぐる歩いていたら、唯一開いていたよさそうな居酒屋を発見!
それが「さつま居酒屋 えご家」でした。
飲み歩きレポは以下の記事からドゾー。
はあ~満足。この時はすでに鹿児島に来てよかった!とかみしめていました。
2日目 桜島半日旅行記
ホテルのベッドが非常に寝やすくて、朝まで熟睡できました。
おかげで信じられないほど目覚めがよく朝から活動を開始できたんです。
乗り放題チケット「キュート」でめぐる
鹿児島市内を走る市電(路面電車)をはじめ、桜島フェリーや市内をめぐる観光バスにも乗り放題の「キュート」というチケットを買いました。
CUTE(キュート)
サイト:かごしま市観光ナビ
価格:1日乗り放題1,200円、2日乗り放題1,800円
購入場所:鹿児島中央駅総合
使い方:スクラッチカード式なので、利用年・月・日をコインで削る。支払いのタイミングで運転手に見せる。
1日大人1,200円ですが、お得かどうかはやや疑問…。
なぜなら市電はどこまで行っても170円、桜島フェリーは片道200円と鹿児島の交通はあまり高くないのです。
その都度切符を買う必要がないので便利ですけどね。
鹿児島中央駅から桜島へ
ご参考になるかわかりませんが、かかった時間とともに旅程をレポします。
7:30 鹿児島中央駅から市電に乗車
鹿児島には路面電車が走っています。
ちなみに「ソラリア西鉄ホテル」から乗り場への行き方は、エレベーターで地下まで降り、そこから地下を通って「市電乗り場」と掲示されている出口から出れば迷いません。
運賃は後払いなので、そのまま乗車します。
7:45 水族館口に到着
市電の「水族館口」でボタンを押して降ります(桜島桟橋駅ではないので注意!)。
運賃は降車時に支払います(運転手さんにキュートを見せます)。
ここから看板に従って歩いて約5分でフェリー乗り場に移動します。
歩道橋の先にフェリー乗り場が見えてきました。
おはよう桜島! 噴煙が上がっていますね。天気が良くてよかった。
7:49 フェリー乗り場に到着
この時間帯は、00・15・30・45と15分間隔の運行でした。8時の便に乗船。
運賃は後払いなのでそのまま乗ります(帰りは先払い)。
よりみちクルーズは土曜日のみ
ちなみに、桜島港に行く前に船でいくつかのビューポイントに寄る「よりみちクルーズ」という便があります。これもキュートで乗れます。
ただし、現在は土曜日と長期休暇などの限られた日程しか運航していない模様。今回は土曜日ではなかったので乗れませんでしたが、いつか乗ってみたいです。
約20分間のクルーズ
フェリーは1階が車用で、客室は2階。
ただ、足が不自由などで階段を上がれない方用に優先シートが1階にありました。
このレトロな雰囲気なかなかいい。席は自由です。
客室はガラガラなのですが、実はほとんどの人がデッキにいました。随分経ってから気づいた私のアホー。
だってこんな景色が見えるんですよ。そりゃ写真撮るよね。
桜島港が見えてきました。
ちなみに、すべての乗り物の中でダントツで船酔いがヒドイ私ですが、まったく酔いませんでした!
8:17 桜島港に到着
短い船旅が終わり、桜島港に到着しました!
桜島の遊歩道を歩く
キュートで乗車できる「サクラジマアイランドビュー」という循環バスは9時30分が始発なので、まだ時間があります。
駅前ではタクシーも複数台客待ちをしていました(貸し切りで12,000円と勧誘されました)
ある程度歩いて観光できそうなので、バスの始発まで歩いてみることにしました。
8:41 溶岩なぎさ遊歩道
フェリーターミナルから15分くらい歩いて、遊歩道に来てみました。
全長3kmの遊歩道だそうで、出口まで30分くらいかかりました。
遊歩道の少し手前に、絶景の足湯がありました!
拭くものを持っていたら入りたかったねえ~。
猫だらけ!
桜島、猫だらけです。めちゃくちゃなつっこく、人が来ると寄ってきます。
見た限り、半分くらいがサクラ耳(避妊手術済み)で、餌場もあり、地元の方が面倒を見ていることがわかりました。
可愛い子猫たちもいて、本当に理性がやばかったです。情が移るので、泣く泣く足早に通り過ぎました。
遊歩道は道が整備されていますが、時々ぬかるみがありました。
だーーれもいません。むしろ逃げ場がないので、怪しい人とエンカウントしたら怖いかも。
人はいないが、猫はいます。
ポケモンみたいに、草むらから突然猫が出てきます。
終点が近づくと、釣り人がちらほら見られました。何が釣れるのでしょうね。
途中、東屋がありましたが周りは草ぼーぼーでした。
9:16 遊歩道の終点「烏島展望台」
30分ほどやや早歩きで歩いて、遊歩道の終点まで来ました。
遊歩道の終点には、烏島(からすじま)展望台があります。ここは「サクラジマアイランドビュー」のバス停があります。
烏島という無人島が溶岩で丸ごと埋まってしまったそうで、ここはその島があったことを記録するための碑があります。
対岸の鹿児島の町がよく見える~。景色がいいので、展望台に上がってのんびりするのがおすすめです。
ちなみに、右下に見えている茶色い屋根が、バス停兼トイレです。
9:37 赤水展望広場「叫びの肖像」
アイランドビューバスをここで待ってもよかったけど、もうひとつ先のバス停まで歩いてみることにしました。
7分歩くと、「赤水展望広場」に到着。
何やらおっかないモニュメントがありました。
『叫びの肖像』とのことで、ムンク的なメッセージが込められたものかと思ったら、ここで長渕剛さんのコンサートが行われた記念の像とのことでした。
つまり、モデルは歌っている長渕剛さん?
ここでバスを待っていると、9:41頃、始発のバスがやってきました。
可愛い色合いだね。
バスは満員だったのでびっくりしました。立ちっぱなしだと結構きつい道のりなので注意です。
10:05 湯之平展望所
サクラジマアイランドビューは10か所以上のバス停に停まりますが、全部の場所で降りたらさすがに大変です。
そこで、ほとんどの人が降りた「湯之平展望所」で降りてみました。
桜島で一般人が入れる一番高い場所にある展望台です。
景色がいいのでここは降りてみるといいと思います。エレベーターもあるから安心です。何より、ここでバスがしばらく止まるので、そのまま乗って帰れるから便利(笑)
10:25 桜島港到着
湯之平展望台を見学してすぐ同じバスに乗り、桜島港まで戻ってきました。
約3時間の駆け足の観光でしたが、今回はここまで。なぜならまだまだCUTEを使わないともったいないからね…
まだまだ桜島に見どころはいっぱいあるので、今度はゆっくりきます。温泉もあるし、ビジターセンターも見ていないし(まだ開いていませんでした)。
実は、桜島で一番見たかった灰に埋もれた鳥居なんです。
ここは島の反対側にあり、アイランドビューバスではいけないので、今度来るときはレンタルサイクルを借りてみようかなと思います。
カゴシマシティービューバスで「仙厳園」へ
鹿児島中央駅に戻ってきました。ホテルで少し休憩してから(駅近ホテルは便利だね)、鹿児島中央駅のバス停に行きます。
4番乗り場から、カゴシマシティビューバスが出るんです。
これは乗り放題パス「CUTE」で乗れる観光バスで、鹿児島の名所を巡る便利なバスです。
8時~17時、30分間隔で運行しています。
中はこんな感じ。後ろのほうの座席が変わった形です。
(後ろには座らないほうがイイ。この座席、めっちゃ座りづらいです。尻がダメになります)
運転手さんが(たまたまなのか)イイ人で、観光スポットを通るときアナウンスしてくれたり、ゆっくり走ってくれたのでよかったですよ。
進行方向左の座席のほうがベターやも。窓から観光スポットがより多く見えます。
これは西郷さんが最期の時を過ごしたという西郷洞窟です。
目的地の「仙厳園(せんがんえん)」に到着。
島津家の別邸だそうで、桜島を借景にした庭園は必見です。ほとんどの人がこちらで降りました。
チケットは入場料のみの1,000円と、外国からの来賓などを迎えた迎賓館として使われた御殿への入場券が付いた1,500円のものがありますが、御殿は絶対入ったほうがいいので1,500円のほうがおすすめです。
広い~。ここが家とか、敷地の中で行き倒れるでしょ。
当日は菊祭りをやってました。
さつまいもソフトを食べるなどしました。染み渡るうまさ。
御殿内ではガイドツアーをやっています。この時は各時30分からでした。
座敷にテーブルセットがありました。当時の物ではないけど、実際にこうやって来賓をもてなしていたそうです。
天井に奥行きがあるように見える工夫がされているそうです。教えてもらわないと分からないよね~。
左上の飾りはこうもりモチーフの「釘隠し」という装飾だそう。御殿内には色々なモチーフの釘隠しがあって面白かった。
これが最大の見どころの桜島が見えるお庭です。
昔は建物がなかったので、目の前に海(錦江湾)が見えて、さらに風景が良かったみたいです。もったいないね。
でも、これが見たかったので、来られてよかったです。絶景。
シティービューバスで「維新ふるさと館」へ
鹿児島中央駅に戻ってきたらまだ16時前だったので、駅から近い観光スポット「維新ふるさと館」に行くことにしました。
鹿児島中央駅からふたたびシティービューバスに乗車します。(シティービューバスは一方通行なので、仙厳園から直接はいけません)
入館料は300円。
見どころはシアター
入館料も安いのでそんなに期待していなかったのですが(すみません)、予想にたがわぬしょぼ…いや、こじんまりした感じ。
ざっと見るなら、30分もあれば十分という規模です。
が、しかし。こちらの最大の見どころは劇場にありました。
地下のシアターで30分程度のショーが上演されるのですが、これがかなりよかったです。
ネタバレになるので詳細は控えますが、結構驚くしかけがいっぱいでした。私が見たのは維新の歴史を西郷さんを中心に描いた演目でしたが、もう一つ別の演目があるみたいです。
劇場が暗いのと、血や雷の演出があるので、子どもさんにはちょっと怖いかも。
天文館で旅の締め
旅の締めは、鹿児島最大の商店街天文館でいっぱいやるしかありません。
飲み歩きの記録は以下の記事にまとめています。
天文館ってめちゃくちゃ広いんですね。普通の商店街だと思って行ったらとんでもないダンジョンでびっくりしました。
3日目 鹿児島空港のラウンジを満喫
3日目は飛行機が朝の便だったので、残念ながらもう帰るだけです。
鹿児島駅にカードラウンジがありました。
中はこんな感じで、仕切り付きの座席がかなり快適でした。
座席にコンセントもあり。wi-fiも使用できます。
入り口でなぜか2種類のおつまみがもらえます。
ほかにフード類はありませんが、焼酎が飲み放題(笑)! やばいでしょ。
最後まで酒飲みに優しかった鹿児島…。2泊3日では短すぎた!
また必ず来るからね…。