アラフォー女の生活
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ヤーズフレックスの血栓で死にかけた&ディナゲスト体験記

ichigo
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あか
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月経過多でヤーズフレックスを飲んだら死にかけた件

旅行当日の朝とか、絶対なってほしくないときに限ってなぜか生理って来ますよね。いまだに忘れられないのが、パリからモンサンミシェル行きのバスに乗り込む直前に生理がはじまって、バス中中腰で過ごしたこと。

私の場合、痛みは少ないものの、経血の量が多すぎてまともに生活できないレベルでした。どれくらいヤバいかというと、30分の電車移動中に一度途中下車して取り換えないと到着までに衣服血まみれレベル。タンポン+夜用ナプキン装備でも30分と持ちません。会議参加などのときはおむつを履いていました。

ある日、ネットで見た「低用量ピルで月経過多含む月経困難症を改善できる」という情報にすがり、超苦手な婦人科に行く決断をしました。

ヤーズフレックスという超低用量ピルを飲み続けたところ、飲み始めて半年後、救急搬送され入院することになりました…。医師によれば危険な状態だったそう。

現在は血栓症の治療をしながら、貧血治療&ジエノゲストというホルモン剤で生理のコントロールを試みています。

オンライン診療でヤーズフレックス服用開始

私みたいに生理の量がめちゃくちゃ多いのは一応「月経過多」という名前がついているようで、月経困難症という病気の一種に入るため、保険適用になるようです。

重い腰を上げて都内のある婦人科に行きました。そこは2回目以降の診察はオンラインで完結できるので決めました。

私が婦人科嫌いなのは、「生理を軽くしたいなんてわがまま」などとお説教されるという噂&検査が恥ずかしいし痛いから。ちなみにこれまで行ったことのある婦人科ではカルテの名前が100%間違っていた…。なんでやねん。

後に、入院していた病院の婦人科の先生に「ピルのオンライン診療に本当に反対。定期的に検査しないと危ない」と言われました。今となっては分かる。まっことその通りぜよ。

ヤーズフレックスを飲んで4か月、足が痛い

ヤーズフレックスを飲み始めて約4か月。どうにもふくらはぎが痛い。足がつっているときの軽い版というか、足の筋が引っ張られているような痛み。

今思えばすでに血栓ができていた可能性があり、のちに搬送先のドクターにざっくり尋ねたら同意されました。

「ヤーズフレックスは血栓症に気を付けなければいけない」と言われていたので、ちらりと可能性はよぎるものの、足の痛みと血栓症は直接結びつきませんでした。それに、どこの科に相談すればよいのかも分かりませんでした。

そこで整形外科に行った私。たくさんレントゲンを撮るも、骨にも筋にも異常なし。そりゃそうだ。

もちろん整形外科医にもヤーズフレックス服用は伝えていましたが、その方向を疑われることがありませんでした。

もし、ヤーズフレックスを飲んでいて足が痛い、足がつりやすいなど、私と似た状況になった方は血液検査をしてもらうことをおすすめします。

血栓症を疑う場合の血液検査の値は「Dダイマー」

のちに血栓の有無を判断する血液検査の値は「Dダイマー」という項目であることを知りました。この値が高いと血栓が疑われるようです。

循環器科の先生も、当初は貧血を疑っていたそうで、Dダイマーを調べてくれたのは気まぐれだったのかもしれません。今でも毎月Dダイマーの値を調べているので重要なことは間違いないと思います。

D-dimerとはどういう意味を持つ検査ですか(日本心臓財団)

ヤーズフレックスを飲んでいて少しでもおかしいと思ったら、絶対にこの値を調べてもらったほうがよさそうです。※あくまで素人の意見です。

息が苦しくなり循環器科へ

春から飲み始めたヤーズフレックス。夏はすぎ、季節は初秋になりました。ふくらはぎの痛みはいつしかなくなっていました。

最近歩くと息切れがする。運動不足ひでーwと思うものの、息苦しさは次第に強くなっていき、だんだん生活に支障が出ていました。

近所のスーパーに行くにも何度も立ち止まって休憩する始末。

でも、運動不足だと決めつけて、「スポーツジムでも行くかあ」とチョ〇ザップに入会しました(笑)

チョコ〇ップに行くにも、息が切れて途中でコンビニに寄りながら何度も休憩。「歳のせいか、体力なくなったなあ」と、この時もあまり真剣にとらえていませんでした。

苦しさはどんどん募り、10段の階段を昇ったらしゃがんで3分くらい呼吸を整えないと動けないほどになっていました。さすがに病院に行くことを考え始めました。判断が遅い。

すぐに思いついたのは呼吸器科ですが、徒歩で20分くらいあるので断念しました。遠くまで歩くこともままならなくなっていたのです。やむなく、家から徒歩5分ほどの内科に電話します。

受付の人「今も苦しいんですか?」
私「じっとしていれば大丈夫です」
受付の人「じゃ、来週でいいですね」

といったやり取りがあり、次の週に診てもらうことに。

この時予約した内科が偶然にも循環器科専門でした。ここで他の科を選んでいたら、今私はこの世にいなかったと思います。

次の週、受付の人と同様「こいつ大げさやな」的な対応のドクターに診察され、血液検査をしてもらって結果待ちとなりました。結果が出るのは3日後だけど、3日後は休診なので「じゃあ2日後に来てみては? 結果が出ている可能性もあるので」というテキトーな理由で翌々日に再度受診しました。

この判断もまた、運命を分けたかもしれません。この2日間で私の病状は劇的に悪化します。

診察翌日の朝、徒歩1~2分のゴミ集積所に行くのも3回ほど壁にもたれかかって休まないと歩けないほどひどい息切れを起こしていました。

そして診察当日。血液検査の結果は無事出ていました。ドクターは「貧血かと思ったけど、Dダイマーの値が高いのでエコーをしてみよう」となりました。

その後、胸部のエコーを撮った結果…。

「今から救急車を呼びます。もう立ち上がらないでください。ご家族を呼んでください」

( ゚д゚)?????

血栓が脳や心臓に飛んだら死ぬというので、そのまま車いすに乗せられました。(それから3日も立ち上がることを許されなかった)何がなんだか分からないまま、車いすの上でぽかーん状態。しかしながら「さすがにここまで苦しいんだから何かはあってよかった」とどこか安心もしていました。

救急搬送され、即日入院

エコー検査の後、人生初の救急車に乗って大きな病院に運ばれました。あっというまに救急病棟のベッドに寝たまま移送され、あれよあれよと丸裸に(ゴミ捨て場から拾ってきたみたいなボロボロのパンツを、たくさんの若いドクターやナースに見られて辛かった)。

手早く手術衣を着せられたかと思うと、CT検査室に搬送され、なすがまま造影剤を注ぎ込まれ(血管がアツアツになる)、バンザイしながらはい、チーズ。

この時も「やべーことになったわwまあ、後日また結果を聞きに来てねで終わりでしょ。現金足りるかな」などと思っていたのですが、結果的にそのまま半月入院しました。

「肺塞栓症、いわゆるエコノミークラス症候群です。重症度は上から二番目で、かなり危険です」

と告げられたときはじめて「ちょ…」と思いました。大きい血の塊が、心臓に詰まっていたのです。

そのまま救急病棟へお泊り。翌日昼頃までトイレにも行かせてもらえませんでした。

トイレにいけない地獄

「立ち上がったら脳や心臓に血栓が飛ぶ恐れがあるので、ベッドから起き上がらないでください」

と厳命され、寝たまま使えるおまる(差し込み便器)で用を足すよう言われました。これがマジで無理でした。

人がカーテンの向こうをひっきりなしに行き来する救急病棟で、尻を丸出しにし、仰向けに寝たままの態勢でプラスチックのちりとりにおしっこ出せと言われても全然でないのです(´;ω;`)

「お小水していませんよね? どうしました?」

と看護師さんが心配してくれるのですが、「出ないんです…頑張ってますが…」と震え声で答えるのは精一杯。尿意はめっちゃあるのに出ない地獄!

入院期間を通じてこれが一番きつかったです。

救急搬送されてきた自殺未遂者と思しき「死なせてーー!」などの慟哭を聞きながら、一睡もできないまま夜が過ぎていきました…。スマホも充電切れで使えないし。

半月の入院

結果的にそれから半月の入院になりました。

当初、点滴で血栓を溶かす治療をしていたのですが、あまり効果が上がらないとドクターから説明がありました。「終わったか」と思ったのですが、そのあと始めた飲み薬(抗凝固薬)で私はよくなりました。

翌日、ほぼ土下座(寝たままだけど)で看護師さんに頼み込み、車いすでトイレに行かせてもらうことに成功。これほどトイレがありがたいとおもったことはありません…。

それから3日ほどでトイレに行く自由が得られ、「もうこれ以上望むものはない」と思うほど感動しました。

入院食をバクバク食べ、歩かないので胸の苦しさも感じることはなく、自分の体感では健康そのものの入院生活でした。

怒涛の生理が再開

ドクターの見立てでは、今回の肺塞栓症(エコノミークラス症候群)の原因はやはりヤーズフレックスが原因とのこと。普通はめったに血栓は起きないが、私は血栓ができやすい体質なのだろうという見立てでした。

ヤーズフレックスをやめたので、すぐにあいつがきました。そう、生理です…。

おむつを貫通してベッドのシーツを汚すほどの怒涛の出血。血液をサラサラにする「抗凝固薬」を飲んでいたので、その勢いたるやシャイニングのエレベーターが如し。

担当の循環器科医師に相談して、婦人科で診てもらうことに。

子宮筋腫が見つかる

生理が重いくらいで病院にかかるのは遠慮する、という女性は多いと思います。私も何十年もそうでしたが、ここで初めて衝撃の検査結果が。

なんと、この時初めて子宮筋腫が見つかりました。

これが生理が重い原因とは言われてはいませんが、生理を軽くしたいというきっかけで病院にかかったことで結果的に病気が見つかりました。

こちらは経過観察となりましたが、とにかく黄河のごとき生理を止めないといけません。

「ジエノゲストを試してみませんか」
「なんそれ?」

ジエノゲストの服用開始

ドクターによれば血栓のリスクがなく、月経困難症にアプローチできる薬だそうです。

一日一回服用のヤーズフレックスと違い、一日に2回服用する必要があり、休薬期間が必要なヤーズフレックスと違い、休薬することなく飲み続けるものです。

ジエノゲスト0.5mg(のちに1mgに変更)の服薬を初めて4日後に生理は止まりました。しかしその後、半年以上にわたり不正出血に悩まされることになります…。

ジエノゲスト1mg 60日分 900点=9,000円(×3割)

1日2回

医師の説明による副作用:一番多いのは不正出血、更年期のような鬱っぽい症状

余談・オンラインピル処方クリニックの反応

入院前、ヤーズフレックスを処方してもらっていた都内の婦人科にオンライン診療の予約をしていました。ヤーズフレックスを処方してもらうためだったのですが、もうヤーズフレックスは飲めないし、予約をキャンセルするために、スマホが使えるようになってからすぐ電話しました。

受付の人に事情を話すと、ドクターに電話を代わるので話してくれとのこと。

医師「ヤーズフレックスのせいなの?」
私「一応そのような診断でした」
医師「ふーん。お大事に」

これで終わり。仮にもあなたの処方した薬で死にかけてるんですけど…。その後も治療でいっぱいお金がかかってるんですけど…。

ピルのオンライン診療は超慎重にすべきだと、今では心底思います。誰も助けてくれません!

ジエノゲスト体験記。出血が止まらない!

ジエノゲスト0.5mgを服用し始めて、20日間は生理がなく、快適な日々でした。

「もうこのまま生理止まるのかな?」

と思ったが、それは大間違いでした。

その後丸4か月にわたり、出血が止まりません。

途中、1週間くらい出血が止まる期間があるので、「お、ついに効き目が…」と思ったがまたすぐ再開。もうおかしくなりそう。

出血が多すぎて0.5mg→1mgに変更

不正出血はメジャーな副作用なので、我慢しようと思ったものの、やはり医師に相談することに。今回の入院体験で「決めつけや我慢は禁物」と学んだのでした。成長してるね!

不正出血が多すぎるのです。どれくらいかというと、血の塊が頻繁にどばどば出てくるので、パンツ履いた瞬間ナプキンがあふれてしまう日もあるほどでした。

貧血になり、鉄剤を飲むことになりました。

医師も「それではいけないので、薬を変えよう」いうことでジエノゲスト0.5mgから、本来は子宮内膜症などの治療に使用する1mgに変えることになりました。

それ以来出血はマシになり、血の塊も片手で数えるほどしか出ていません。でも出てるんかい…。

「必ず楽になる」

常にナプキンをつけっぱなしなので、皮膚が荒れるし、生理と違って出血量がまるで読めず、昼用ナプキンから唐突にあふれることもある。

ナプキン代も高いし、絶え間なく買い続けないといけない。吸水ショーツもあるけど、経血の量が分からないと困るので使えない。

出口の見えない出血に心が折れそうになります。

またもや医師に相談すると…。

「大丈夫ですよ、そこを抜ければ楽になれますから。残念ながら生理が完全に止まる人はあまりいませんが、軽くなる人がほとんどです」

その言葉を支えに耐えていますが、正直限界も近い。

続報は随時追記

ジエノゲストを飲み始めてから半年がたっていますが、出血は収まりません。

その後はどうなるか分かりませんが、また経過を書いていきます。

ABOUT ME
夏目あか
夏目あか
ひとり旅・ひとり酒愛好家
初海外旅行からひとり旅の生粋のひとり旅マニア。その実、人付き合いが苦手なだけ。孤独の酒とグルメが生きがい。TOEIC400点切るレベルで英語ダメ&想像を絶するほどの方向音痴。最近はVRにハマり中。
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